ITパスポートサンプル問題
独立行政法人情報処理推進機構(lPA)が公開しているITパスポート試験のサンプル問題です。
経営戦略マネジメント
ある会社は四つの製品を販売している。その年のそれぞれの売上高,市場占有率,市場成長率を調べた結果,表のようになった。これに当てはまるプロダクトポートフオリオマトリックスはどれか。ここで,円の大きさ(面積)は売上高を表す。
解答:ア
売上高からと円の大きさを特定し、それぞれの市場占有率と市場成長率からプロダクトポートフォリオマトリックス図に当てはめればよい。
売上高の大きい順に製品を並べると、D、B、A、Cの順である。したがって、円の大きさも大きい円から小さい円の順になる。この円の配置が市場占有率と市場成長率に一致しているのはアである。
プロダクトポートフォリオマトリックス図は、初級シスアドではよく出題されるテーマである。プロダクトポートフォリオマトリックス図の4つの領域の意味を理解しておくことが大切である。
プロダクトポートフォリオマトリックスは、市場成長率と市場占有率をそれぞれ縦軸と横軸にとり、4つの領域に分けた図のことである。製品や経営分析に用いられる手法である。それぞれ4つの領域には、以下の名称が付けられている。
それぞれの名称の特徴は以下のとおりである。
問題児
市場成長率が高いが市場占有率が低い。市場成長率が高いので将来性は高い。しかし、市場占有率が低いため、市場占有率を高めるために広告費などさらに資金の投入が必要である。資金の投入が困難であればその事業から撤退することを検討する必要がある。
花形
市場成長率が高く市場占有率も高い。いわゆる現在、主力となる製品や事業である。さらに成長させるためには、資金の投入が必要である。しかし、市場成長率、市場占有率がともに高いので、市場が成熟しているので、対比費用効果は大きいと限らない。
負け犬
市場成長率と市場成長率が低い。この事業や製品に対する資金の投入は行わず撤退することが望ましい。
金のなる木
市場占有率が高く、市場成長率が低い。これは、自社の強みである事業や製品である。すでに高いシェアから、大きな収益をあげている。したがって、新たな資金の投入は必要がない。