問11
ある企業の損益計算書が表のとおりであるとき,この会計期間の経常利益は何百万円か。
- ア
- 400
- イ
- 580
- ウ
- 600
- エ
- 5,000
解答:ウ
損益計算書(P/L)は財務諸表の一つで1年間(事業年度、会計年度)で、会社がどれだけもうかったかを表している、会社の成績表である。会社が稼いだ売上から使ったお金(費用)を差し引いて利益を計算する。利益は以下の5つがあり、売上総利益(粗利益)から順に計算する。
- 売上総利益(粗利益)
- 売上高-売上原価
- 営業利益
- 売上総利益-販売費及び一般管理費
- 経常利益
- 営業利益+営業外収益-営業外費用
- 税引前当期純利益
- 経常利益+特別利益-特別損失
- 当期純利益
- 税引前当期純利益-法人税等
問題の損益計算書の利益Aは売上総利益、利益Bは営業利益、利益Cは経常利益、利益Dは税引前当期純利益である。それぞれの利益を計算すると以下の通りである。
- 売上総利益(利益A)
- 10,000-5,000=5,000
- 営業利益(利益B)
- 5,000-4,600=400
- 経常利益(利益C)
- 400+1,200-1,000=600
- 税引前当期利益(利益D)
- 600+30+50=580
- 当期純利益
- 580-230=350
以上より経常利益(利益C)は600(ウ)である。