問10
特許戦略の一つであるクロスライセンスの説明として，最も適切なものはどれか。
- ア
- 自社にない技術を有する企業を吸収合併することによって，その企業が有する特許を得ること
- イ
- 自社に不足する技術を補完して特許出願を行うために，自社以外の組織との共同研究を実施すること
- ウ
- 自社の特許を他社に開放し，その対価としてそれに見合ったロイヤルテイを得ること
- エ
- 特許の権利者同士がそれぞれの所有する権利に関して，相互にその使用を許諾すること
解答：エ
クロスライセンス(cross license)は、特許権や著作権などの権利を有するものがそれぞの保有する権利を相互(cross)ライセンスすることである。
クロスライセンスをおこなうことで、特許権や著作権などの権利関係の制約が低減され、製品開発の効率の向上や製品を製造しやすくなる。
自社にない技術を有する企業を吸収合併することによって、その企業が有する特許を得るのはM&A(merger and acquisition：企業の合併・吸収)である。
自社に不足する技術を補完して特許出願を行うために、自社以外の組織と共同研究を行うのは共同研究に関する記述である。
自社の特許を他社に開放し、その対価としてそれに見合ったロイヤルティ（使用許諾料）を得るのは、特許のロイヤルティ（使用許諾料）に関する記述である。