生産ラインの生産能力
ある部品の生産ラインは二つの工程A,Bの順で構成されており,各工程の機械台数,部品1個の生産に要する作業時間,不良率は表のとおりである。1日の稼働時間を10時間とするとき,この生産ラインの1日の生産能力(良品が生産される数)は何個か。ここで,工程Aでの不良品は工程Bには送らないものとする。また,機械の故障時間や段取り時間,工程間の仕掛品在庫は考えないものとし,仕掛中のものは終了時間が来ても最後まで仕上げるものとする。
ITパスポート平成25年度 春期 問7
- ア
- 171
- イ
- 180
- ウ
- 200
- エ
- 257
解答:ア
工程Aと工程Bにそれぞれ機械があるので、並行作業が可能である。また、製造途中の仕掛かりのものは終了時間が来ても最後まで仕上げる。不良率から良品が生産される歩留まり率を求め良品が生産される個数を求める。以上がこの問題のポイントである。この条件から1日に良品が生産される数が何個であるか求める。
1日に工程Aで生産される個数を求める。不良率が5%ということは逆の見方をすると良品が生産される歩留まり率は1-0.05=0.95で95%である。1日に生産される個数は以下の式で求められる。
1日の稼働時間÷作業時間×歩留まり率
作業時間の単位が分であるから、1日の稼働時間を分で表して工程Aで生産される個数を求める。
10時間×60÷3×0.95=190個
190個が工程Bで1日に作業する個数である。工程Bの不良率が10%であるから、工程Aと同じ考え方で歩留まり率は、1-0.1=0.9で90%である。以上から工程Bの生産個数は以下のとおりである。
190個×0.9=171個
以上から1日に良品が生産される個数は、解答群アの171個が正解である。
関連サイト