問4
出資元と投資先企業との関係に関して,次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
A社が,投資先であるB社に対して【 a 】を高めるための行為として【 b 】がある。
解答:イ
経営の支配力を高めるための行為として株式の追加取得がある。株式の追加取得によって持ち株比率(出資比率)が高くなり、株式会社の最高意思決定機関である株主総会においてより多くの議決権が与えられるからである。
経営の支配力は会社経営の意思決定にどれだけ関わるか、言い換えれば会社経営に口を出す議決権をどれだけ持っているかで決まる。
株式会社では株式の数に応じて議決権が株主に与えられる。つまり会社が発行している株式に対してどれだけの株式を保有しているかを示す持ち株比率(出資比率)によって経営の支配力が決まる。議決権は会社経営の意思決定を行う権利である。
持ち株比率が2/3を越えると、営業の全部または一部の譲渡や解散、合併、任期途中の取締役の解任が可能になる。1/2を越えると普通決議が可能になる。1/3で特別決議を阻止できる(拒否権)。