貢献利益から損益分岐点個数を求める
製品Aの生産及び販売に必要な固定費は年間3,000万円である。製品Aの単価が2万円,生産及び販売に掛かる1個当たりの変動費が5,000円であるとき,製品Aの損益分岐点における販売個数は何個か。
ITパスポート平成25年度 春期 問9
- ア
- 1,500
- イ
- 2,000
- ウ
- 4,000
- エ
- 6,000
解答:イ
販売個数が分かっていれば利益が0になる売上、損益分岐点売上高(以下、損益分岐点)を求め、損益分岐点を単価で割れば損益分岐点における販売個数が求められる。しかし販売個数が分からず売上高が求められない場合は、どうすればよいのだろうか。
損益分岐点における販売数を損益分岐点個数という。損益分岐点個数は、以下の式で求めることができる。
固定費÷1個あたりの貢献利益
貢献利益は以下の式で求めることができる。
固定費+利益(売上または単価ー変動費)
貢献利益は固定費の回収に貢献することから、貢献利益という。別の見方として貢献利益は販売数が1個(単位)増えると、いくら利益が増えるかということを表している。固定費は売上に連動せず一定額発生する費用で、変動費は売上に連動する費用である。
以上から損益分岐点における販売個数は以下のようになる。
固定費÷1個あたりの貢献利益
⇔固定費÷(単価-1個当たりの変動費)
3,000万円÷(2万円-0.5万円)=2,000万円(イ)
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