問19
PPM(Product Portfolio Management)で“問題児”と呼ばれる領域の特徴として,適切なものはどれか。
- ア
- 市場占有率が高く,事業拡大のための積極的な投資を必要としないので,収益源となる。
- イ
- 市場の成長と高い占有率によって大きな売上がもたらされるが,競争力維持のために継続的な投資を必要とする。
- ウ
- 市場の成長率及び市場占有率がともに低く,長期的なビジネスの期待を掛けられないので,撤退も検討しなければならない。
- エ
- 市場は成長しているが占有率が低く,今後の収益の柱となる事業に育てるために積極的な投資を必要とする。
解答:エ
プロダクトポートフォリオ(Product Portfolio Management)は、製品やサービス、事業を市場占有率と市場成長率から、花形、金のなる木、問題児と負け犬の4つに分類する経営分析手法である。
プロダクトポートフォリオマトリックスは、市場成長率と市場占有率をそれぞれ縦軸と横軸にとり、4つの領域に分けた図のことである。製品や経営分析に用いられる手法である。それぞれ4つの領域には、以下の名称が付けられている。
それぞれの名称の特徴は以下のとおりである。
問題児
市場成長率が高いが市場占有率が低い。市場成長率が高いので将来性は高い。しかし、市場占有率が低いため、市場占有率を高めるために広告費などさらに投資が必要である。
花形
市場成長率が高く市場占有率も高い。いわゆる現在、主力となる製品や事業である。さらに成長させ金のなる木に育てるために、投資が必要である。市場成長率と市場占有率がともに高いということは、市場が成熟しているとうことである。したがって投資における対比費用効果は大きいと限らない。
負け犬
市場成長率と市場成長率が低い。この事業や製品に対する資金の投入は行わず撤退することが望ましい。
金のなる木
市場占有率が高く、市場成長率が低い。これは、自社の強みである事業や製品である。すでに高いシェアから、大きな収益をあげている。したがって、新たな資金の投入は必要がなく、収益をほかの事業に回す。
- ア
- 金のなる木の特徴である。
- イ
- 花形の特徴である。
- ウ
- 負け犬の特徴である。