ITパスポート平成21年 秋期 問11

解答：ア

採算性は、使った金額（以下、費用）以上の収入(以下、収益）が得られることをいう。採算性が合っているかということを式で表すと次のようになる。

収益(入ってきたお金) ≧ 費用(払ったお金)

収益 － 費用 ≧ 0

5年間で使う金額は、初期コストと毎年のシステムメンテナンス費用の合計である。収入は、毎年のシステム効果である。

したがって、システム開発案件AからCの5年間で得られるシステム効果を求め、システム効果から初期投資額と5年間のメンテナンス費用を引いた結果が0円以上になるものが採算性があるものである。

5年間で得られる収益は、以下の式で求められる。

5年間で得られる収益 ＝ 毎年のシステム効果 × 5年間

5年間の費用は、初期投資額と毎年のメンテナンス費用の合計である。メンテナンス費用は、初期投資額の10％である。したがって、以下の式で求められる。

5年間の費用＝初期投資額＋初期投資額×0.1×5年間

システム開発案件AからCにおいて、それぞれの収益と費用を比較する。

5年間のシステム効果から費用を引くことで、システム効果が費用よりも収入が多いかが分かる。0以上になっているものが採算性が合っている。したがって、AとBが費用よりシステム効果の金額より多いので、採算が合っている。